Japanese
English
経験と考察
骨粗鬆症性椎体骨折に対する骨粗鬆症治療の現状
-――二次骨折予防と今後の課題
Current status of osteoporotic treatment for osteoporotic vertebral body fractures:prevention of secondary fractures and future issues
牛牧 誉博
1
,
中原 大志
2
,
眞島 崇史
2
,
五味 基央
2
,
松本 幹生
2
,
櫻本 浩司
2
,
野尻 英俊
3
,
石島 旨章
3
T. Ushimaki
1
,
D. Nakahara
2
,
T. Majima
2
,
M. Gomi
2
,
M. Matumoto
2
,
H. Sakuramoto
2
,
H. Nojiri
3
,
M. Ishijima
3
1江東病院整形外科
2東京臨海病院整形外科
3順天堂大学整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Koto Hospital, Tokyo
キーワード:
osteoporosis
,
osteoporotic vertebral fracture
Keyword:
osteoporosis
,
osteoporotic vertebral fracture
pp.931-933
発行日 2022年8月1日
Published Date 2022/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei73_931
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は じ め に
現在,わが国には1,300万人を超える骨粗鬆症患者がいるといわれている.脆弱性骨折は生活機能の低下や生活の質(QOL)の低下を招くため骨折リスクの高い患者では治療介入が重要である.一方,骨粗鬆症の治療率は約20%程度といわれており1,2),今後の改善が課題とされている.特に骨粗鬆症性椎体骨折(OVF)は再発率が高く,それを防ぐためにも骨粗鬆症の治療介入が必要である.しかしわれわれは,日常診療においてOVF患者の骨粗鬆症の治療介入の現状を把握できていなかった.そこで,当院における過去4年間のOVF患者に対する骨粗鬆症治療の現状を調査したので報告する.
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