Japanese
English
特集 画像診断の別の貌—定量化と正常値のまとめ,適正使用と被曝
脊椎の画像評価—骨粗鬆症を中心に
Image Evaluation of the Spine:Mainly on Osteoporosis
星野 雅俊
1
,
中村 博亮
1
Masatoshi HOSHINO
1
,
Hiroaki NAKAMURA
1
1大阪市立大学大学院医学研究科整形外科学教室
1Department of Orthopedic Surgery, Osaka City University Graduate School of Medicine
キーワード:
骨粗鬆症
,
osteoporosis
,
骨粗鬆症性椎体骨折
,
osteoporotic vertebral fracture
,
画像評価
,
image evaluation
Keyword:
骨粗鬆症
,
osteoporosis
,
骨粗鬆症性椎体骨折
,
osteoporotic vertebral fracture
,
画像評価
,
image evaluation
pp.795-801
発行日 2018年9月25日
Published Date 2018/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002200953
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緒 言
脊椎・骨組織の評価はX線の発明以来,脊椎脊髄の画像評価技術の中では最も進んだ領域である.X線は安価で簡便であり,最も汎用性の高い骨評価検査法である.また,動態撮影を行うことで,椎体内および椎体間の不安定性など動的な評価が可能である(図1).CTは,骨組織の詳細な描出に最も優れた検査法である.Multi-planar reconstruction CTを用いることで,骨折線の詳細や,椎体の損傷型を評価できる(図2).MRIは骨内の質的変化を鋭敏に描出することができるため,X線やCTにてもはっきりしない骨損傷を検出できる(図3).脊椎周囲の軟部組織の描出にも優れ,神経や靭帯,椎間板などを同時に評価できることで,臨床的には最も取得できる情報量が多い検査となる.本稿では,骨粗鬆症および骨粗鬆症性椎体骨折を中心におき,各画像的骨評価法の特徴と適正使用,鑑別すべき疾患を述べる.
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