Japanese
English
経験と考察
脊椎椎体骨折を有する大腿骨近位部骨折患者の手術後歩行能力
Postoperative walking ability of patients with proximal femoral fracture with osteoporotic vertebral fracture
萩原 義信
1
,
金 民世
1
,
中馬 敦
2
,
寺門 淳
1
Y. Hagihara
1
,
T. Kon
1
,
A. Chuma
2
,
A. Terakado
1
1北千葉整形外科
2JCHO東京城東病院整形外科
1Kitachiba Orthopaedic Clinic, Chiba
キーワード:
osteoporosis
,
proximal femoral fracture
,
osteoporotic vertebral fracture
,
walking ability
Keyword:
osteoporosis
,
proximal femoral fracture
,
osteoporotic vertebral fracture
,
walking ability
pp.759-761
発行日 2020年6月1日
Published Date 2020/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei71_759
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は じ め に
超高齢社会が到来した近年,大腿骨近位部骨折(proximal femoral fracture:PFF)の発生数は増加傾向にある1).PFFは骨粗鬆症関連骨折の中で,歩行能力に代表される機能予後と生命予後にもっとも影響を与えると考えられている2).機能予後に関連する因子として,受傷時歩行能力,年齢,認知機能があげられており,生命予後に関連する因子として,これらに加えて性別,入院期間もあげられている3,4).また脊椎椎体骨折(osteoporotic vertebral fracture:OVF)も機能予後と生命予後に影響を与えると考えられている2).
しかし,これまでOVFを合併したPFFの機能予後に関しての報告はほとんどない.われわれは,JCHO東京城東病院においてPFF手術を施行された患者をOVFの有無で分類し,その機能予後として歩行能力を比較・検討したので報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2020