Japanese
English
経験と考察
骨粗鬆症性椎体骨折における早期局所後弯進行の予測
Prediction of early vertebral collapse in osteoporotic vertebral fractures
中原 大志
1
,
櫻本 浩司
1
,
松本 幹生
1
,
林 孝儒
1
,
五味 基央
1
,
高橋 良介
1
D. Nakahara
1
,
H. Sakuramoto
1
,
M. Matsumoto
1
,
K. Hayashi
1
,
M. Gomi
1
,
R. Takahashi
1
1東京臨海病院整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Tokyo-Rinkai Hospital, Tokyo
キーワード:
vertebral fracture
,
osteoporosis
,
MRI
,
vertebral collapse
,
prediction
Keyword:
vertebral fracture
,
osteoporosis
,
MRI
,
vertebral collapse
,
prediction
pp.309-312
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei72_309
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は じ め に
わが国では,高齢者の増加とともに骨粗鬆症性椎体骨折の発生頻度が増加している.骨粗鬆症性椎体骨折の治療は,一般に安静と体幹装具の着用などの保存的治療を行い,大部分が著しい後弯変形の進行や偽関節の発生を起こすことなく軽快する.しかし,一部の骨折において早期に椎体圧潰がすすみ局所後弯が著しく進行するものが存在する.本骨折後の後弯変形の進行は,骨折の治癒後も腰痛の遺残を惹起し,その後の生活の質(QOL)を著しく低下させる原因となりうる.
本研究では,新規の骨粗鬆症性椎体骨折と診断された患者に対して,受傷早期にMRIを撮影し椎体圧潰による楔状化変形の進行や疼痛の推移を調査し,椎体骨折後の予後予測が可能であるか否かを検討したので報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2021