Japanese
English
経験と考察
活性型ビタミンD3製剤内服中に生じた高カルシウム血症
Hypercalcemia caused by active vitamin D3 analog
久保田 聡
1
,
久保田 亘
1
S. Kubota
1
,
W. Kubota
1
1久保田整形外科医院
1Kubota Orthopaedic Clinic, Hiratsuka
キーワード:
hypercalcemia
,
active vitamin D3 analog
,
osteoporosis
Keyword:
hypercalcemia
,
active vitamin D3 analog
,
osteoporosis
pp.831-834
発行日 2022年7月1日
Published Date 2022/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei73_831
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は じ め に
活性型ビタミンD3製剤は,骨密度上昇効果や椎体骨折抑制効果を有する骨粗鬆症治療薬であり,臨床で広く用いられている1).その一方で高カルシウム(Ca)血症を引き起こすことが報告されており,血清Ca値の定期的な測定が推奨されている2).活性型ビタミンD3製剤内服中に高Ca血症を生じた症例の報告は散見されるが3~5),高Ca血症の頻度や背景因子についての具体的な報告は少ない.
われわれは骨粗鬆症患者に対して,活性型ビタミンD3製剤内服中に生じた高Ca血症の頻度や背景因子を検討した.
© Nankodo Co., Ltd., 2022