Japanese
English
経験と考察
CT-based navigationを用いて設置したセメントカップの設置角度精度
Accuracy of cemented cup alignment that placed using computed tomography-based navigation system
鈴木 勇人
1
,
今井 教雄
2
,
野崎 あさみ
1
,
堀米 洋二
1
,
川島 寛之
1
H. Suzuki
1
,
N. Imai
2
,
A. Nozaki
1
,
Y. Horigome
1
,
H. Kawashima
1
1新潟大学大学院整形外科
2新潟大学大学院健康寿命延伸・運動器疾患医学講座
1Division of Orthop. Surg., Niigata University Graduate School of Medical and Dental Sciences, Niigata
キーワード:
THA
,
cemented cup
,
CT-based navigation
Keyword:
THA
,
cemented cup
,
CT-based navigation
pp.1139-1143
発行日 2022年10月1日
Published Date 2022/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei73_1139
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は じ め に
人工股関節全置換術(total hip arthroplasty:THA)においてカップ設置角度は重要であり,設置角度が不良であると脱臼やインプラントの弛みにつながる可能性がある1).CT-based navigationがセメントレスカップの設置精度を向上させることは多く報告されている2).さらに,CT-based navigationは,肥満例や再置換例,骨盤変形例というようにあらゆる症例に対して高い精度でのカップ設置が可能である3~5).しかし,CT-based navigationでセメントカップの設置アライメントをガイドするStryker社(Selzach)純正の器械は存在しない.
われわれは側臥位アプローチでセメントカップを使用する際,以下の方法でカップをセメント固定している.まず,CT-based navigation下にKirschner鋼線を,カップ設置方向と平行にナビゲーションアンテナ設置部に固定する.このKirschner鋼線をアライメントガイドとして,カップ固定器ハンドルをこのKirschner鋼線と平行になるように保持してセメントカップを固定する.
本研究の目的は本方法で固定したセメントカップのアライメント精度を明らかにすることである.また,肥満例や再置換例,高度骨欠損例といった症例によって精度がかわるか否かを検証した.
© Nankodo Co., Ltd., 2022