Japanese
English
整形外科診療における最先端技術 Ⅲ.手術支援
1.ナビゲーション
人工股関節全置換術におけるCT-based navigation systemの有用性
-――肥満患者に対しても同様の精度で設置可能である
The usefulness of CT-based navigation system for total hip arthroplasty in case of the obesity patients
今井 教雄
1
,
田窪 良太
2
,
島田 勇人
2
,
鈴木 勇人
3
,
宮坂 大
3
,
遠藤 直人
3
N. Imai
1
,
R. Takubo
2
,
H. Shimada
2
,
H. Suzuki
3
,
D. Miyasaka
3
,
N. Endo
3
1新潟大学大学院地域医療長寿学
2立川綜合病院整形外科
3新潟大学大学院整形外科
1Division of Comprehensive Geriatrics in Community, Niigata University Graduate School of Medical and Dental Sciences, Niigata
キーワード:
THA
,
navigation system
,
accuracy
,
obesity
Keyword:
THA
,
navigation system
,
accuracy
,
obesity
pp.150-152
発行日 2019年4月25日
Published Date 2019/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_besei75_150
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は じ め に
肥満患者に対する人工股関節全置換術(THA)は,手術時間の遅延やカップ設置位置不良による脱臼,ポリエチレンライナーの摩耗などの合併症が生じやすいと報告されている1~5).Barrackらは,多変量解析によりカップ設置位置不良の要因がbody mass index(BMI)30kg/m2以上であり,5kg/m2ごとにオッズ比が0.2ずつ増加すると報告した6).われわれが渉猟したかぎりでは,肥満患者に対するCT-based navigation(CTナビ)併用THAでのカップ設置不良が生じるBMIに関する危険因子は報告されていない.
本研究の目的は,CTナビ併用THAのカップ設置精度を計測し,肥満者に対しても非肥満者と同等の設置精度であるか否かを調査することである.
© Nankodo Co., Ltd., 2019