Japanese
English
経験と考察
腰仙部選択的神経根ブロックにおける造影所見,透視時間およびその成績
Imaging findings, fluoroscopic time and results in lumbosacral selective nerve root block
勢理客 ひさし
1
,
比嘉 勝一郎
1
,
屋良 哲也
1
H. Serikyaku
1
,
S. Higa
1
,
T. Yara
1
1那覇市立病院整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Naha City Hospital, Naha
キーワード:
selective nerve root block
,
fluoroscopic time
,
radiation exposure
Keyword:
selective nerve root block
,
fluoroscopic time
,
radiation exposure
pp.105-109
発行日 2021年2月1日
Published Date 2021/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei72_105
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
は じ め に
腰部変性疾患の神経根症状に対する選択的神経根ブロック(神経根ブロック)は,診断および治療を行ううえで有用な手段である1~5).神経根ブロックは透視下に行う手技であり,X線被曝の問題がある.骨棘や側弯,回旋などにより当該神経根ブロックを完遂する際に長時間透視下に行うこともまれではない6,7).
神経根ブロックの際に鮮明な神経根造影,放散痛が得られることが理想的であるが,骨棘や側弯,回旋などにより鮮明な神経根造影や放散痛が得られにくい症例がある.透視時間が長時間に及ぶ場合には当該神経根周囲にブロック剤(リドカイン塩酸塩1.0%×1.0ml+デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム1.65mg)を投与することで終了せざるをえない場合がある.
本研究では,神経根ブロックにおける神経根造影の所見・放散痛が成績に影響するか否か検討した.
© Nankodo Co., Ltd., 2021