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特集 脊椎外科最近の進歩―主題とパネル演題を中心に(第29回日本脊椎外科学会より)
腰椎椎間板ヘルニアの保存的治療期間
Reduction of the Number of Herniotomies by Conservative Treatment
伊藤 拓緯
1
,
高野 裕一
2
,
湯朝 信博
2
Takui Ito
1
1新潟県立がんセンター新潟病院整形外科
2秋田赤十字病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Niigata Cancer Center Hospital
キーワード:
lumbar disc herniation
,
腰椎椎間板ヘルニア
,
conservative treatment
,
保存的治療
,
selective nerve root block
,
選択的神経根ブロック
Keyword:
lumbar disc herniation
,
腰椎椎間板ヘルニア
,
conservative treatment
,
保存的治療
,
selective nerve root block
,
選択的神経根ブロック
pp.487-490
発行日 2001年4月25日
Published Date 2001/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903260
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抄録:腰椎椎間板ヘルニア症例に対し,発症直後の2カ月間の保存的治療を勧めた.この結果,腰椎椎間板ヘルニアに対する手術件数が著明に減少し,手術症例の中ではnon-contained typeの割合が有意に減少した.症状が強いために入院による保存的治療が必要であった34例中,1例は後に他院にて手術を受けたが,その他の33例は調査時にほぼ満足すべき成績であった.これらの結果から,腰椎椎間板ヘルニアの中でも特にnon-contained typeは,発症後2カ月間,疼痛管理を行うことが可能であれば,手術なしで治療できる可能性があると考えられた.
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