Japanese
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連載 卒後研修講座
整形外科における周術期感染の予防と対策
Prevention and management of postoperative infections in orthopaedic surgery
山田 浩司
1
,
岡崎 裕司
1
,
田中 栄
2
K. Yamada
1
,
Y. Okazaki
1
,
S. Tanaka
2
1関東労災病院整形外科・脊椎外科
2東京大学整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Kanto Rosai Hospital, Kawasaki
キーワード:
prevention
,
SSI
,
MRSA
Keyword:
prevention
,
SSI
,
MRSA
pp.457-463
発行日 2020年5月1日
Published Date 2020/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei71_457
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は じ め に
術後によく遭遇する感染症として,手術部位感染(SSI),呼吸器感染,尿路感染などがある.術後感染はとても厄介な合併症であり,時に患者の生死にかかわることもある.特にSSIは術後の疼痛や可動域(ROM)制限の原因となり,長期入院を余儀なくされ患者生活の質(QOL)を著しく損なう.四肢のSSIでは,切断を余儀なくされる場合もある.何よりも予防が大切であり,エビデンスに基づいた対策をしっかりとおさえておく必要がある.本稿では,特にどのような対策を行うべきか,SSI対策の基本について解説する.
© Nankodo Co., Ltd., 2020