Japanese
English
連載 専門医試験をめざす症例問題トレーニング
骨・軟部腫瘍
Musculoskeletal Tumor
秋末 敏宏
1
T. Akisue
1
1神戸大学大学院保健学研究科リハビリテーション科学領域
1Dept. of Rehabilitation Science Kobe University Graduate School of Health Sciences, Kobe
キーワード:
bone tumor
,
osteosarcoma
,
limb-sparing surgery
,
chemotherapy
Keyword:
bone tumor
,
osteosarcoma
,
limb-sparing surgery
,
chemotherapy
pp.464-469
発行日 2020年5月1日
Published Date 2020/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei71_464
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症 例.10歳,女.
主 訴:右膝痛.
家族歴・既往歴:特記すべきことはない.
現病歴:約2ヵ月前から誘因はなく右膝に運動時の疼痛を自覚した.約1ヵ月前から安静時痛・夜間痛も出現し,徐々に増悪したため受診した.
初診時身体所見:右大腿部遠位内側に圧痛があった.熱感・発赤はなかった.膝蓋跳動はなかった.腫瘤は触知しなかった.膝関節可動域(ROM)は伸展−20°,屈曲120°であった.神経学的異常所見はなかった.
血液生化学所見:白血球数は正常で,CRPは陰性であった.アルカリホスファターゼが688IU/l(基準値109~321)と上昇を認めた.右膝単純X線像およびMRIを示す(図1,2).
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