連載 X線診断Q&A
X線診断Q&A
廣瀬 旬
1
1東京大学整形外科講師
pp.455-456
発行日 2020年5月1日
Published Date 2020/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei71_455
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Question
症 例.35歳,男.事務職.
主 訴:腰背部痛.
家族歴・既往歴:特記すべきことはない.
現病歴:10年ほど前から腰背部の痛みを繰り返していたが,特に治療は行っていなかった.徐々に痛みやこわばりが増強してきたため,当院を受診した.
身体所見:腰部の痛みやこわばりは特に朝方に強く,運動によって軽減する.腰椎の可動域(ROM)の低下があった.神経学的異常所見はなかった.
生化学所見:C反応性蛋白(CRP)2.1mg/dl,赤沈(ESR)41mm/時と炎症反応の上昇があった.ほかには特記すべき異常はなかった.
X線所見:初診時腰椎単純X線像を示す(図1).
© Nankodo Co., Ltd., 2020