Japanese
English
骨・関節感染症の治療戦略 Ⅰ.疫学・病態
1.人工関節周囲感染(PJI)に関する疫学調査
人工膝・股関節置換術および脊椎インストゥルメンテーション手術部位感染の全国調査(J-DOS)
Japanese Database of Surgical site infection following arthroplasty and spinal instrumentation(J-DOS)
森井 健司
1
,
山本 謙吾
2
,
稲葉 裕
3
,
松下 和彦
4
,
正岡 利紀
2
,
立岩 俊之
2
,
山田 浩司
5
,
岡 敬之
6
,
篠崎 智大
7
,
市村 正一
1
T. Morii
1
,
K. Yamamoto
2
,
Y. Inaba
3
,
K. Matsushita
4
,
T. Masaoka
2
,
T. Tateiwa
2
,
K. Yamada
5
,
H. Oka
6
,
T. Shinozaki
7
,
S. Ichimura
1
1杏林大学整形外科
2東京医科大学整形外科
3横浜市立大学整形外科
4川崎市立多摩病院整形外科
5中野島整形外科
6東京大学22世紀医療センター運動器疼痛メディカルリサーチ&マネジメント講座
7東京理科大学工学部情報工学科
1Dept. of Orthop. Surg., Kyorin University, School of Medicine, Tokyo
キーワード:
SSI
,
surveillance
,
spinal instrumentation
,
TKA
,
THA
Keyword:
SSI
,
surveillance
,
spinal instrumentation
,
TKA
,
THA
pp.7-11
発行日 2022年4月25日
Published Date 2022/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_besei81_7
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は じ め に
人工物を用いる人工関節置換術や脊椎インストゥルメンテーションなどの手術例に手術部位感染(SSI)が発生した場合,対応に難渋し人工物の抜去を余儀なくされるなど,患者・医師双方に負担が大きくなるばかりでなく,医療経済的にも損失をきたす.予防が肝要であり,そのためにはSSIの実際の発生率,起因菌および危険因子の経時的把握が必要である.Japanese Database of Surgical site infection following arthroplasty and spinal instrumentation(J-DOS)はこうした状況に対応するために立案されたわが国最初の人工関節置換術/脊椎インストゥルメンテーションに関するSSIの前向き観察研究である.本稿では,2021年に登録が開始されたJ-DOSの研究背景と経緯,2021年の登録状況,今後の展望について概説する.
© Nankodo Co., Ltd., 2022