誌説
コンピュータ技術の進歩と整形外科の進歩
稲葉 裕
1
1横浜市立大学整形外科教授
pp.308-308
発行日 2019年4月1日
Published Date 2019/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei70_308
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現在,われわれは整形外科診療において何らかのコンピュータ技術を使用している.コンピュータ技術は,いつの間にかわれわれの診療に入り込み,今ではなくてはならないものとなっている.挙げればきりがないが,例えば電子カルテは現在では主流であり(現在でも紙カルテを使用している施設もあるかもしれないが),若い世代は紙カルテの存在を知らないかもしれない.私が医師になった約30年前は電子カルテなど存在せず,紙カルテが使用されていた.非常に独特な筆跡で書かれたカルテなど解読が困難なものもあったが,カルテが読めないなどということは現在では考えられないであろう.カルテに使用されていた言語も,非常に高尚な日本語からドイツ語,英語まで様々であったが,現在の電子カルテではさすがにドイツ語で入力される先生はいらっしゃらないと思う.
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