特集 周産期ME機器マニュアル
コンピュータ
原 量宏
1
1香川医科大学母子科学教室
pp.583-591
発行日 1991年6月25日
Published Date 1991/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900360
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コンピュータの応用範囲
コンピュータの発達と普及は,周産期の診療に大きな影響を与えている。周産期管理の内容は妊娠週数,子宮底長,児頭大横径,胎児心拍数などの数値を中心とする妊娠管理,長時間連続する胎児監視,新生児の心拍呼吸監視,さらに年間の統計分析などに分類されるが,これらの業務はコンピュータに最も適している。また婦人科診療においても,子宮ガン検診の結果や検査間隔の管理などに役立てることができる。用途は異なるが,医事会計の効率化を目的としたレセプトコンピュータやパソコンの利用が診療所レベルでも急速に普及している。
コンピュータをいったん導入してしまえば,ソフトを入れ替えるだけで,看護婦や職員の勤務スケジュールの作成にはもちろん,患者の疾患ごとの看護手順,看護上の注意点などのリストアップ,食事の指示,さらに外来,入院患者への指導など,あらゆる業務に応用できる。
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