Japanese
English
連載 専門医試験をめざす症例問題トレーニング
手関節・手疾患(外傷を含む)
Disorders of the wrist and hand
岩本 卓士
1
T. Iwamoto
1
1慶應義塾大学整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., School of Medicine, Keio University, Tokyo
キーワード:
RA
,
extensor tendon rupture
,
ulnar deviation
Keyword:
RA
,
extensor tendon rupture
,
ulnar deviation
pp.1364-1369
発行日 2018年12月1日
Published Date 2018/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei69_1364
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症 例.39歳,女.
主 訴:右手指伸展障害.
既往歴:28歳時に関節リウマチ(RA)と診断され,薬物療法中(生物学的製剤使用中)であった.
現病歴:数年前から手指の伸ばしにくさを感じていたが,生活に大きな支障はなかった.2週間前に明らかな誘因なく,右手環指および小指の中手指節(MP)関節伸展が不可能となり,当院を紹介され受診した.
当院初診時所見:手関節背側には腫脹があり,尺骨頭は背側に突出しており遠位橈尺関節に不安定性を認めた.示指の伸展は可能であったが,中指・環指・小指に伸展障害があり,中指は尺側への偏位を認めた(図1).明らかな知覚障害はなかった.単純X線像を図2に示す.
© Nankodo Co., Ltd., 2018