Vocabulary
Cdk1
高橋 晃
1
,
猪瀬 弘之
1
1東京医科歯科大学整形外科
pp.1258-1258
発行日 2018年11月1日
Published Date 2018/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei69_1258
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Cdkはcyclin dependent kinase(サイクリン依存性キナーゼ)の略称であり,Cdk1は数あるCdkのうちの1種である.Cdkは1970年台にNurseとHerefordらによって,細胞周期を調節する働きをもつ蛋白質として,はじめて同定された1,2).Cdkはあらゆる真核生物においてよく保存されており,多くのサブタイプが報告されている.その名の通り,Cdkはサイクリンと結合することで複合体を形成し,セリンやスレオニンをリン酸化することでその機能を果たす.細胞周期はG1期→S期(DNA複製)→G2期→M期(細胞分裂)と進行するが,各時期においてCdk-cyclin複合体が関与している.特にCdk1-cyclinB複合体はM期,つまりは細胞分裂に必須であることがこれまでの研究から判明している2).
© Nankodo Co., Ltd., 2018