喫茶ロビー
ボルダリングを通じて己を省みる
飛松 好子
1
1国立障害者リハビリテーションセンター総長
pp.1270-1270
発行日 2018年11月1日
Published Date 2018/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei69_1270
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- 文献概要
1.運動音痴と運動の教え方
子供の頃から他人が当たり前にできることが私にはできなかった.幼稚園に入った時,「はい,皆さん,スキップ!」と先生に言われ,できなかったのは私だけであった.恥ずかしかった.スキップを観察し,要するにけんけん2回を交互にやればよいということを知り,こっそり練習した.懸垂もできなかった.当然逆上がりもできなかった.腕立て伏せも同様である.幼稚園に始まって学生時代は体育の授業が苦痛であった.やってもできないし,笑われるのが常だったからである.大学に入り体育の授業から解放されてからは人生が明るくなった.
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