特集 大人医師の復習帳―昔の常識,今でも大丈夫?
第7章 肝胆膵
[肝疾患におけるサルコペニア]栄養・リハビリテーションが重要です
清水 雅仁
1
1岐阜大学医学部附属病院 第一内科(消化器内科/血液・感染症内科)
pp.790-793
発行日 2026年4月1日
Published Date 2026/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika137_790
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肝疾患におけるサルコペニアの今昔
サルコペニアは,加齢に伴う生理学的な筋量の減少である一次性サルコペニアと,活動性の低下,疾患,栄養・代謝異常等に起因する筋量減少,筋力低下,筋機能低下である二次性サルコペニアに大別されます.栄養代謝の中心臓器である肝臓の機能低下状態,とくに肝硬変・慢性肝不全の病態はしばしば蛋白質・エネルギー低栄養を合併するため,二次性サルコペニアをきたしやすいです.また現在増加している高齢の慢性肝疾患患者は,一次性サルコペニアも併存することになります.これらの背景を踏まえ,2016年,日本肝臓学会は世界に先駆け「肝疾患におけるサルコペニア判定基準」を作成し,2021年は第2版への改訂作業を行いました.現在,同判定基準に基づき,肝疾患患者の診療においてはまず握力を測定し筋力を評価したあと,CT画像や生体電気インピーダンス法などを用いて骨格筋量を評価することが推奨されています1).

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