肝疾患と栄養・サルコペニア
肝疾患とサルコペニア 「肝疾患におけるサルコペニアの判定基準(第1版)」について
西川 浩樹
1
,
西口 修平
1兵庫医科大学 内科学肝胆膵科
キーワード:
肝臓疾患
,
筋
,
握力
,
筋肉減少症
,
歩行速度
Keyword:
Walking Speed
,
Liver Diseases
,
Muscles
,
Hand Strength
,
Sarcopenia
pp.529-536
発行日 2017年4月20日
Published Date 2017/4/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2017234733
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日本肝臓学会サルコペニア判定基準作成ワーキンググループは,(1)今後,肝疾患において患者の著しい高齢化に伴い,サルコペニア合併者の大幅な増加が予測されること,(2)本症の合併者は予後不良であるというエビデンスが集積されてきたこと,(3)肝臓は3大栄養素である糖質,タンパク質,脂質の重要代謝臓器であり,進行した肝硬変症例では蛋白エネルギー低栄養(protein-energy malnutrition;PEM)などによる二次性サルコペニアをきたしやすいこと,などの背景を受けて,「肝疾患におけるサルコペニアの判定基準(第1版)」の策定に至った.本稿では,サルコペニア判定基準作成に至るまでのプロセスを概説する.
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