特集 どんと来い,肺がん診療―それぞれの立場で患者を支えるために
[Chapter 2] 肺がん治療に伴う全身症状:どんと来い,他科症状・他科疾患
[呼吸器領域]薬剤性肺炎②(免疫チェックポイント阻害薬)
田中 志樹
1
,
虎澤 匡洋
1
,
宿谷 威仁
1
1順天堂大学医学部附属順天堂医院 呼吸器内科
キーワード:
免疫チェックポイント阻害薬(ICI)
,
免疫関連有害事象(irAE)
,
薬剤性肺障害(ICI-P)
Keyword:
免疫チェックポイント阻害薬(ICI)
,
免疫関連有害事象(irAE)
,
薬剤性肺障害(ICI-P)
pp.238-241
発行日 2025年2月1日
Published Date 2025/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika135_238
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★★★免疫チェックポイント阻害薬(ICI)による薬剤性肺障害(ICI-P)の頻度は時に致死的となり注意が必要である.とくにICI併用療法で頻度が増加する.
★★非小細胞肺がん(NSCLC)におけるICI-Pは開始後2~3ヵ月で出現する頻度が高い.
★★画像パターンとしては器質化肺炎(OP)パターンの頻度が高く,びまん性肺胞傷害(DAD)パターンは予後不良因子である.
★★★治療の主体は原因薬剤の休薬およびステロイド投与である.
★★★:一般内科診療で必要な内容,★★:総合内科専門医試験レベルの内容,★:専門性の高い内容
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