特集 感染症を鑑別したあとは? 非感染性腸炎を見極める!
代表的な非感染性腸炎の診療と紹介時の見極めかた
薬剤性腸炎②―抗がん剤,免疫チェックポイント阻害薬―
宗 英一郎
1
,
上野 彰久
2
,
浜本 康夫
3
1慶應義塾大学医学部内科学教室(消化器)
2慶應義塾大学病院病理診断科
3慶應義塾大学病院腫瘍センター
キーワード:
免疫チェックポイント阻害薬
,
免疫関連有害事象(irAE)
,
irAE腸炎
,
薬剤性腸炎
Keyword:
免疫チェックポイント阻害薬
,
免疫関連有害事象(irAE)
,
irAE腸炎
,
薬剤性腸炎
pp.341-346
発行日 2024年3月1日
Published Date 2024/3/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000000618
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Headline
・免疫チェックポイント阻害薬(ICI)は様々ながん種においてその有効性を証明し適応範囲を拡大しているが,特有の副作用である免疫関連有害事象(irAE)が問題となっている.
・irAE腸炎は水様下痢といった一般内科診療においても頻繁に遭遇する症状を呈する.急性市中発症下痢の鑑別として,抗がん化学療法処方医以外も念頭におくことが重要である.
・治療の遅れが重症化につながるため,適切かつ早期の診断・治療介入が重要である.疑った場合には早期の専門科へのコンサルテーションが推奨される.
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