特集 どんと来い,肺がん診療―それぞれの立場で患者を支えるために
[Chapter 2] 肺がん治療に伴う全身症状:どんと来い,他科症状・他科疾患
[呼吸器領域]薬剤性肺炎①(抗がん薬)
青野 純典
1
1とくしま医療センター東病院 呼吸器科
キーワード:
EGFRチロシンキナーゼ阻害薬
,
殺細胞性抗がん薬
,
びまん性肺胞傷害(DAD)類似型薬剤性肺炎
Keyword:
EGFRチロシンキナーゼ阻害薬
,
殺細胞性抗がん薬
,
びまん性肺胞傷害(DAD)類似型薬剤性肺炎
pp.234-237
発行日 2025年2月1日
Published Date 2025/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika135_234
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★薬剤性肺炎は薬剤性以外の原因による間質性肺炎との類似性に基づいて分類されており,びまん性肺胞傷害(DAD)類似型が最も予後不良であり注意が必要である.
★★EGFRチロシンキナーゼ阻害薬などの分子標的治療薬は殺細胞性抗がん薬と比較し薬剤性肺炎の発症率が高く予後も不良な傾向にある.
★★薬剤性肺炎の管理において重要なことは,リスクを評価し適正な抗がん薬を選択することと薬剤性肺炎を早期に発見することである.
★★★:一般内科診療で必要な内容,★★:総合内科専門医試験レベルの内容,★:専門性の高い内容
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