特集 どんと来い,肺がん診療―それぞれの立場で患者を支えるために
[Chapter 2] 肺がん治療に伴う全身症状:どんと来い,他科症状・他科疾患
[消化器領域]薬剤性大腸炎,薬剤性の下痢
浜本 康夫
1
1東京科学大学 臨床腫瘍学分野
キーワード:
免疫チェックポイント阻害薬(ICI)
,
免疫関連有害事象(irAE)
Keyword:
免疫チェックポイント阻害薬(ICI)
,
免疫関連有害事象(irAE)
pp.278-283
発行日 2025年2月1日
Published Date 2025/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika135_278
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★★★免疫チェックポイント阻害薬(ICI)は腫瘍細胞に対する免疫反応を活性化することにより抗腫瘍効果を発揮するものであるが,さまざまな免疫関連有害事象(irAE)を誘発することが知られている.
★★腸炎は抗CTLA-4抗体によるirAEのなかでも頻度が高く,ICI同士での併用や他の抗腫瘍薬(殺細胞性抗がん薬,分子標的治療薬)で頻度や病態が変化するため,注意の必要なirAEの一つとして知られている.
★★★重症度,治療効果の予測には臨床症状よりも内視鏡所見による重症度分類が適切である.
★★★:一般内科診療で必要な内容,★★:総合内科専門医試験レベルの内容,★:専門性の高い内容
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