特集 どんと来い,肺がん診療―それぞれの立場で患者を支えるために
[Chapter 1] 肺がんup to date:どんと来い,最新の診断と治療
切除不能肺がんの治療ラインの流れ
-「肺癌診療ガイドライン2024年版」を踏まえて
久金 翔
1
,
清家 正博
1
1日本医科大学大学院医学研究科 呼吸器内科学分野
キーワード:
免疫チェックポイント阻害薬(ICI)
,
ドライバー遺伝子
,
プログラム細胞死リガンド1(PD-L1)
Keyword:
免疫チェックポイント阻害薬(ICI)
,
ドライバー遺伝子
,
プログラム細胞死リガンド1(PD-L1)
pp.182-187
発行日 2025年2月1日
Published Date 2025/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika135_182
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★★★肺がんは非小細胞肺がんと小細胞肺がんに大別され,それぞれ治療方針が異なる.
★★切除不能Ⅲ期非小細胞肺がん,限局型小細胞肺がんの治療の中心は化学放射線療法であり,根治が目標となる.
★★Ⅳ期非小細胞肺がん,進展型小細胞肺がんの治療の中心は薬物療法である.
★★Ⅳ期非小細胞肺がんの治療決定においてまず確認するべきことは,ドライバー遺伝子変異/転座の有無である.
★★ドライバー遺伝子変異/転座陽性例であれば,一次治療で各ドライバー遺伝子に対する標的療法が推奨されている.
★★ドライバー遺伝子変異/転座陰性例であれば,腫瘍のプログラム細胞死リガンド1(PD-L1)発現などを参考に治療レジメンを決定する.
★★★:一般内科診療で必要な内容,★★:総合内科専門医試験レベルの内容,★:専門性の高い内容
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