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第1章 呼吸器
[喘息]成人喘息に対する疫学調査手法としてのレセプトデータ解析
福冨 友馬
1
,
谷口 正実
1
1国立病院機構相模原病院 臨床研究センター
キーワード:
喘息
,
有病率
,
疫学
,
レセプト
Keyword:
喘息
,
有病率
,
疫学
,
レセプト
pp.390-392
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika134_390
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Summary
・疾患の疫学的情報は概して,その疾患に対する医療の施策の方針決定における重要な根拠データとなる.
・成人喘息においても定期的に疫学調査を行い,その実態をリアルタイムに把握していく必要があるが,このような疫学研究は一般的には多大なエフォートとコストを要する.
・レセプト上で適切に喘息症例を判別するためには,病名と処方パターンを組み合わせる必要があり,その方法で検討した場合に成人喘息の有病率は1999~2019年で1.9%から4.6%まで上昇してきた.
・吸入ステロイドの普及率はこの20年で35%から80%程度まで上昇しており,それに応じて喘息発作回数の減少も認めている.
© Nankodo Co., Ltd., 2024