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第1章 呼吸器
[気管支喘息]気管支喘息の臨床的寛解を目指すことの意義と今後の展望
杉本 直也
1
,
長瀬 洋之
1
1帝京大学 医学部内科学講座呼吸器・アレルギー学
キーワード:
気管支喘息
,
臨床的寛解
,
管理目標
Keyword:
気管支喘息
,
臨床的寛解
,
管理目標
pp.393-396
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika134_393
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Summary
・気管支喘息の管理目標として,症状コントロールの維持,増悪抑制,全身性ステロイドの使用回避,を長期的に維持することを基準として含む臨床的寛解の議論が国際的になされている.
・臨床的寛解の議論の背景には,生物学的製剤をはじめとする治療の進歩によって,重症喘息でも疾患コントロールを得られる時代になったことも一因としてあげられる.
・一方で,臨床的寛解の基準や,寛解達成後の将来的な予後や経過との関連については,現在まさに議論がなされている最中であり,今後さらに研究が進んでいくものと思われる.
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