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第1章 呼吸器
[慢性閉塞性肺疾患(COPD)]COPDにおける再生医療の可能性
伊藤 利洋
1
1奈良県立医科大学 免疫学講座
キーワード:
慢性閉塞性肺疾患(COPD)
,
再生医療
,
動物モデル
,
脂肪由来間葉系幹細胞(ADSC)
Keyword:
慢性閉塞性肺疾患(COPD)
,
再生医療
,
動物モデル
,
脂肪由来間葉系幹細胞(ADSC)
pp.385-389
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika134_385
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Summary
・慢性閉塞性肺疾患(COPD)は,世界的に主要な死亡原因となっているが,COPDに陥った肺の病的変化を改善する根本的な治療法は確立されていない.
・近年,間葉系幹細胞(MSC)は再生医療の分野で注目されており,疾患動物モデルを用いた基礎研究においても,その有用性が多数報告されている.そのなかでも脂肪由来間葉系幹細胞(ADSC)は,低侵襲かつ大量に採取できることから,COPDをはじめとする難治性疾患の克服に向けた臨床応用への期待が高まっている.
© Nankodo Co., Ltd., 2024