特集 骨髄腫と類縁疾患―全身をみわたす診断・治療
骨髄腫の合併症管理
過粘稠度症候群の治療
関口 直宏
1
1国立病院機構災害医療センター 血液内科
キーワード:
過粘稠度症候群(HVS)
,
多発性骨髄腫(MM)
,
血漿交換(PE)
Keyword:
過粘稠度症候群(HVS)
,
多発性骨髄腫(MM)
,
血漿交換(PE)
pp.781-782
発行日 2022年10月1日
Published Date 2022/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika130_781
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Summary
▪過粘稠度症候群(HVS)とは,血液の粘稠度が高くなることにより重篤な中枢神経症状,眼症状,出血症状などを合併する緊急性の高い病態である.
▪多発性骨髄腫(MM)におけるHVSの診断には,適切な診察と眼底検査が不可欠である.
▪HVSを合併したMMは,ただちに血漿交換(PE)を行い,化学療法を施行することが推奨される.
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