特集 エキスパートがお答えします! 日常臨床のあるあるの疑問
第8章:腎臓
囊胞腎,腹部手術後,大量腹水貯留の末期腎不全患者では腹膜透析は避けるべきでしょうか?
内山 清貴
1
,
鷲田 直輝
2
1慶應義塾大学 医学部腎臓内分泌代謝内科
2国際医療福祉大学 医学部腎臓内科
pp.600-603
発行日 2022年9月1日
Published Date 2022/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika130_600
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お答えします 囊胞腎,腹部手術後,大量腹水貯留のいずれの病態を有する末期腎不全患者においても,一律に腹膜透析(PD)の選択肢を排除してしまうことは望ましくありません.むしろ,血液透析(HD)よりPDのほうが優れている可能性もあります.よって,各病態を有する患者個々において,PDを行うリスク・ベネフィットをよく勘案し,あくまでshared decision making(SDM)に基づいた腎代替療法選択を行うべきと考えます.
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