特集 スペシャリストが伝えたい消化器の症状マネジメント
Ⅱ.患者さんからこう言われたら? ~腹部編~
おなかが張っている ~腹水貯留~
富澤 あゆみ
1
1M2Pharmacy株式会社エムツー訪問看護ステーション宮城野/がん看護専門看護師
pp.505-508
発行日 2022年6月15日
Published Date 2022/6/15
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango27_505
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事例
70代,男性.1年前に切除不能胆管がん,多発肝転移の診断を受け外来化学療法開始.
胆管炎を繰り返す状態となり胆道にステントが挿入された.黄疸のコントロールは安定し,週1回GC療法(ゲムシタビン+シスプラチン)のため外来化学療法を継続中.体調管理目的で訪問看護導入となり,週1回の訪問看護の対応をしていた.前日に訪問看護師から体重増加傾向の確認の連絡があったとカルテ内に情報記載あり.外来当日は,いつもどおり治療前に血液検査を行い,Hb値とALB値の低下を認めたが,肝酵素の値がやや高めは変化なし.治療に影響するデータの変化はなく本人からもとくに訴えがなかったこともあり,外来化学療法室に入室した.
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