特集 1ページでわかる内科疾患の診療ノート―“あたりまえ” のなかにある大事な視点
第6章:消化管
炎症性腸疾患
渡辺 知佳子
1
,
正岡 建洋
1
1国際医療福祉大学三田病院 消化器内科
pp.823-826
発行日 2022年4月1日
Published Date 2022/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika129_823
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■問診
・若年者(20~30歳代前半)に発症のピークがある
・持続する血便(とくに粘液の混じった粘血便が特徴的),下痢,腹痛がよくみられる症状である
・腸閉塞,腸瘻孔(内瘻,外瘻),腸穿孔が診断のきっかけになることもある.若年者の痔瘻はCrohn病(CD)を鑑別にあげる
・腹部症状が乏しく,不明熱,体重減少,また結節性紅斑・関節痛などの腸管外症状が診断のきっかけになることもある
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