小児・妊婦・高齢者に対するIBD診療
妊娠・出産における炎症性腸疾患の特徴
渡辺 知佳子
1
,
穂苅 量太
,
三浦 総一郎
1防衛医科大学校 内科学講座
キーワード:
炎症性腸疾患
,
奇形-薬物性
,
妊娠管理
,
妊娠合併症
Keyword:
Abnormalities, Drug-Induced
,
Pregnancy Complications
,
Prenatal Care
,
Inflammatory Bowel Diseases
pp.133-138
発行日 2017年3月20日
Published Date 2017/3/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2017217813
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十分な寛解維持がなされた状態での妊娠であれば,炎症性腸疾患(IBD)合併妊娠は,非IBD合併の場合とほぼ同等に安全に子供を持つことが十分に可能である.妊娠領域は情報の更新が頻回なので,常に新しい情報にふれてIBD合併妊娠に向き合い,妊娠を計画し,妊娠中はIBDの活動性を穏やかに維持したい.IBD治療薬のうち妊娠中の投与により,胎児への影響が有益性を上回ると明確に示されている薬剤は意外にも多くない.再燃時は早めの十分な対応により,より良い妊娠転帰を迎えるように心がけたい.
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