特集 心不全のすべて―増え続ける心不全患者にどう対峙するか
特別な背景を有する心不全の病態と治療
右心不全・右室不全
赤木 達
1
1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科循環器内科学
キーワード:
右心機能評価
,
急性右心不全
,
慢性右心不全
Keyword:
右心機能評価
,
急性右心不全
,
慢性右心不全
pp.67-71
発行日 2021年7月1日
Published Date 2021/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika128_67
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Summary
▪右心拍出量低下と体静脈うっ血をきたす状態を右心不全という.
▪右心不全をきたす疾患には,肺高血圧症,先天性心疾患,弁膜症,心筋炎,心筋症など多岐にわたり,急性発症するものと慢性に経過するものに分けられる.
▪右心機能評価が重要で,心エコー検査と心臓MRIが役立つ.
▪右心不全の治療は原疾患への介入に加え,体液量の適正化,血行動態の安定化,不整脈管理,呼吸管理を行う.
▪右心不全は多くの場合,三尖弁逆流を伴い,外科的介入が有効な症例も存在する.
© Nankodo Co., Ltd., 2021