特集 心不全のすべて―増え続ける心不全患者にどう対峙するか
心不全の診断と治療
体外設置型・植込型補助人工心臓の適応と管理
藤野 剛雄
1
,
筒井 裕之
1
1九州大学病院循環器内科
キーワード:
体外設置型VAD
,
植込型VAD
,
central ECMO
,
心臓移植
,
destination therapy
Keyword:
体外設置型VAD
,
植込型VAD
,
central ECMO
,
心臓移植
,
destination therapy
pp.61-66
発行日 2021年7月1日
Published Date 2021/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika128_61
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Summary
▪内科的治療に抵抗性のある心原性ショックでは,体外設置型補助人工心臓(VAD)や膜型人工肺(ECMO)を用いたcentral ECMOによる治療を検討する.
▪ステージDの重症慢性心不全においては植込型VADの適応を検討する.植込型VADは,現在国内では心臓移植待機中の使用に限定されているが,今後は心臓移植適応とならない患者に対する恒久的使用も開始される予定である.
▪いずれの治療も,良好な治療成績のためには多職種チームでの介入・管理が必須となる.
© Nankodo Co., Ltd., 2021