特集 心不全のすべて―増え続ける心不全患者にどう対峙するか
特別な背景を有する心不全の病態と治療
先天性心疾患による心不全
久保田 香菜
1
1自治医科大学循環器内科
キーワード:
成人先天性心疾患
,
術後遠隔期
,
不整脈
,
右心不全
,
多職種連携診療体系
Keyword:
成人先天性心疾患
,
術後遠隔期
,
不整脈
,
右心不全
,
多職種連携診療体系
pp.73-76
発行日 2021年7月1日
Published Date 2021/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika128_73
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Summary
▪成人先天性心疾患(ACHD)患者は増加傾向にあり,内科医が診療にあたる機会が増えている.
▪多くのACHD患者は長い経過のうちにさまざまな合併症,続発症が生じることが知られ,死亡原因の6割を占める心臓関連のうち,8割が心不全(とくに右心不全)と不整脈である.
▪ACHD患者の診療には多職種の連携が必要であり,ACHD専門医修練施設を中心とした包括的な地域連携が望まれている.
▪日常診療でACHD患者を見かけた場合には,定期受診を続けているか確認し,もしドロップアウトしてしまっている場合は最寄りのACHD専門施設への受診を促す.
© Nankodo Co., Ltd., 2021