特集 心不全のすべて―増え続ける心不全患者にどう対峙するか
心不全の診断と治療
心臓再同期療法の位置づけ
中井 俊子
1
1日本大学医学部循環器内科
キーワード:
心不全
,
伝導障害
,
遠隔モニタリング
Keyword:
心不全
,
伝導障害
,
遠隔モニタリング
pp.51-54
発行日 2021年7月1日
Published Date 2021/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika128_51
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Summary
▪心臓再同期療法(CRT)は,心不全に対する標準的な治療の一つである.
▪全世界においてCRTの “underutilization:十分に活用されていないこと” が課題である.
▪CRTの原点は伝導障害の是正,すなわち,同期不全の是正である.伝導障害に有効な薬剤はなく,伝導障害を有する心不全患者には必須の治療法である.
▪心不全治療においては,薬物療法,そしてCRTだけでなく補助人工心臓なども含めたデバイス治療,どの治療にも偏ることなく,必要な患者に必要な治療を施すことが重要である.
© Nankodo Co., Ltd., 2021