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今月の特集 「心不全パンデミック」を迎え撃つ!
心不全に対する治療
心不全に対する心臓再同期療法(CRT)
Cardiac resynchronization therapy for heart failure
石川 利之
1
1横浜市立大学附属病院循環器内科
キーワード:
心臓再同期療法
,
CRT
,
心不全
,
ペースメーカー
,
左室ペーシング
,
植込み型除細動器
,
ICD
Keyword:
心臓再同期療法
,
CRT
,
心不全
,
ペースメーカー
,
左室ペーシング
,
植込み型除細動器
,
ICD
pp.276-281
発行日 2022年3月15日
Published Date 2022/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202952
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Point
●心不全例においてはしばしば左室収縮の協調性が失われている(dyssynchrony).左室と右室をペーシングする心臓再同期療法(CRT)によって左室収縮の協調性が回復する.
●QRS幅の広い,特に完全左脚ブロックパターンを示す症例がCRTのよい適応となる.
●心不全は進行性の病態である.CRTをニューヨーク心臓協会(NYHA)Ⅰ〜Ⅱ度の早期の心不全から導入することで心不全の進行は抑制される.
●心不全症例は心室細動による突然死を起こすことがまれではない.CRTと植込み型除細動器(ICD)を組み合わせたCRT-Dが有効である.
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