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特集 筋強直性ジストロフィー
5 筋強直性ジストロフィーの心臓機能障害
Cardiac Involvement of Myotonic Dystrophy
伊藤 英樹
1
Hideki Itoh
1
1広島大学病院医療安全管理部
キーワード:
伝導障害
,
房室ブロック
,
突然死
,
ペースメーカー
,
デバイス
Keyword:
伝導障害
,
房室ブロック
,
突然死
,
ペースメーカー
,
デバイス
pp.161-164
発行日 2022年2月18日
Published Date 2022/2/18
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- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
要旨 筋強直性ジストロフィーは多臓器障害をきたす進行性遺伝性筋疾患の中で,最も患者数が多い疾患である.突然死は本疾患の主な死因の1つとされ,心臓機能障害の適切な診断と治療方針の決定が必要である.不整脈疾患は最も特徴的な心臓障害であり,中でも心電図のPR間隔,QRS間隔が延長する伝導障害が特徴で,高度房室ブロックに至る症例もまれでなく,ペースメーカーなどのデバイス治療が必要になる.心房細動や心室頻拍など頻脈性の不整脈を認めることも少なくない.心機能が低下し,うっ血性心不全を呈してくる症例もあり,リハビリテーション治療前に確認が必要な注意事項である.
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