特集 成人先天性心疾患 正確な患者評価から適切な治療へ
治す 右室体心室に対する心室再同期療法
宮崎 文
1
1天理よろづ相談所病院 小児科
キーワード:
心臓疾患-先天性
,
術前評価
,
心不全
,
右心室機能障害
,
治療成績
,
心臓再同期療法
Keyword:
Heart Defects, Congenital
,
Heart Failure
,
Treatment Outcome
,
Ventricular Dysfunction, Right
,
Cardiac Resynchronization Therapy
pp.543-546
発行日 2017年5月9日
Published Date 2017/5/9
DOI https://doi.org/10.18885/J03097.2017220958
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
右室体心室は加齢とともに伝導障害,体心室である右室の収縮不全を発症してくることが知られている。両心室ペーシングによる心臓再同期療法(cardiacresynchronization therapy;CRT)は,どちらにも対応しうる治療法であるが,いまだ確立された治療法だとはいい難い状態である。そして,右室体心室疾患は左室体心室や,単心室血行動態を呈する二心室例よりもその効果は劣ると報告されている1)。右室体心室においては,右室不全の要因と収縮様式が左室体心室と大きく異なっており,それを念頭においてCRTの適応やペーシングリード位置を決定してゆかなければならない。
Copyright© 2017 MEDICAL VIEW CO., LTD. All rights reserved.