特集 心不全のすべて―増え続ける心不全患者にどう対峙するか
心不全の診断と治療
機械的呼吸・循環管理
中田 淳
1
1日本医科大学心臓血管集中治療科
キーワード:
急性心不全
,
機械的陽圧呼吸管理
,
心原性ショック
,
補助循環デバイス
Keyword:
急性心不全
,
機械的陽圧呼吸管理
,
心原性ショック
,
補助循環デバイス
pp.55-60
発行日 2021年7月1日
Published Date 2021/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika128_55
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Summary
▪急性心不全に対する機械的陽圧呼吸管理として,侵襲的人工呼吸器換気と非侵襲的陽圧換気(NPPV)がある.
▪NPPVは心原性肺水腫の患者が侵襲的人工呼吸器換気にいたるのを減らし院内死亡率を減らす.
▪急性心不全患者の補助循環管理を行ううえで,心原性ショック患者の重症度に即した適切な判断を下せるかが重要である.
▪米国心血管インターベンション学会(SCAI)の心原性ショックステージ分類を参考に補助循環デバイスの選択を行う.
▪左心単独不全にはImpella®を,右心単独不全にはVA-ECMOを,両心不全にはECPELLAを用いる.
© Nankodo Co., Ltd., 2021