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特集 重症心不全治療戦略の新展開
重症心不全に対する心臓再同期療法
Cardiac Resynchronization Therapy for Advanced Heart Failure
松田 直樹
1
Naoki Matsuda
1
1東京女子医科大学循環器内科
1Department of Cardiology, Tokyo Women's Medical University
pp.363-370
発行日 2008年4月15日
Published Date 2008/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101013
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はじめに
慢性心不全患者の20%以上に認める心室内伝導障害は心室の非協調的,非効率的収縮様式をもたらし,心不全の悪化要因,予後規定因子となる.1990年代前半,この心室同期不全を是正する目的で両室ペーシング法が考案された.その高い有効性から,本法は“心臓再同期療法CRT”の名で急速に普及し,瞬く間に重症心不全治療に不可欠な選択肢のひとつとして確立した.そして現在,CRTデバイスは除細動機能や様々なモニタリング機能を付加し,さらなる進化を遂げている.
本稿では,CRTの基礎,有効性,適応,新しい機能について概説する.
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