特集 内科疾患の診断基準・病型分類・重症度
第3章 腎臓
多発性囊胞腎
望月 俊雄
1
,
潮 雄介
2
,
秋久 太良
2
1東京女子医科大学多発性囊胞腎病態研究部門
2東京女子医科大学腎臓内科
pp.636-638
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika127_636
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
多発性囊胞腎には常染色体優性遺伝性多発性囊胞腎(autosomal dominant polycystic kidney disease:ADPKD)と常染色体劣性遺伝性多発性囊胞腎(autosomal recessive polycystic kidney disease:ARPKD)がある.内科領域では前者がほとんどであり,本稿ではその診断基準・病型分類・重症度を示す.ADPKDは3,000~7,000人に1人の頻度で発症する最も頻度の高い遺伝性腎疾患であり,加齢とともに囊胞が両腎に増加,進行性に腎機能が低下し,60歳までに約半数が末期腎不全にいたる.
© Nankodo Co., Ltd., 2021