特集 内科疾患の診断基準・病型分類・重症度
第3章 腎臓
ループス腎炎
久保 かなえ
1
1東京都健康長寿医療センター膠原病・リウマチ科
pp.632-635
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika127_632
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診断基準
ループス腎炎は全身性エリテマトーデス(systemic lupus erythematosus:SLE)による重要臓器障害の一つであり,臓器不全や生命予後に関連するため,早期診断から寛解および寛解維持を目標とした適切な治療戦略が求められる.SLEに伴う腎障害は多彩であり,ループス腎炎以外にも抗リン脂質抗体を背景とした血栓や血栓性微小血管障害(thrombotic microangiopathy:TMA),高血圧性腎硬化症や糖尿病性腎症などの非ループス腎炎の合併が起こり得るため,鑑別を要する.
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