特集 非がん疾患に対する緩和ケア
疾患の “軌道学” と,アドバンス・ケア・プランニング(ACP)
疾患の “軌道学” と予後予測
平原 佐斗司
1
1東京ふれあい医療生活協同組合研修・研究センター
キーワード:
病みの軌跡
,
予後予測
,
多疾患併存状態(multimorbidity)
Keyword:
病みの軌跡
,
予後予測
,
多疾患併存状態(multimorbidity)
pp.209-212
発行日 2021年2月1日
Published Date 2021/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika127_209
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Summary
▪終末期の疾患軌跡には「がんなどのモデル」「心肺疾患などの臓器不全モデル」「認知症・老衰モデル」の三つがある.
▪病みの軌跡を理解し予後を予測することの本当の意味は,エンドオブライフ期にある人々を同定し,その人の価値に基づいたニーズを予測し,ケアを提供することである.
▪多疾患併存状態(multimorbidity)の高齢者が増加するなかで,疾患特異的予後予測モデルに主観的予後予測モデルと包括的予後予測モデルを組み合わせ,緩和ケアのニーズのある患者を同定する.
© Nankodo Co., Ltd., 2021