特集 高齢社会の看取りのサイエンスとアート
【トピックス】
高齢者の予後予測をめぐる議論
平原 佐斗司
1
1梶原診療所 在宅サポートセンター
キーワード:
非がん疾患
,
高齢者
,
予後予測
,
終末期の軌道
Keyword:
非がん疾患
,
高齢者
,
予後予測
,
終末期の軌道
pp.674-676
発行日 2008年8月15日
Published Date 2008/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101485
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非がん疾患のホスピス・緩和ケアを困難にしている最大の要因は,予後予測法が確立されていないことである.全米緩和ケア協会による「終末期の臨床的予後ガイドライン」1)には,代表的な各疾患が標準的経過をたどった場合の予後因子について書かれている.しかし,これらの基準は絶対的なものではなく,主治医がこれを参考に個別に判断すべきものであり,実際は病状がかなり悪化しないと予後が判断できないことが多い.
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