特集 Q & Aでまとめる! 予後予測・治療効果予測の画像検査
1 総論
CT・MRIによる予後予測・治療効果予測
片平 和博
1
1熊本中央病院 放射線科
キーワード:
予後予測
,
治療効果予測
,
ECV
,
ADC
Keyword:
予後予測
,
治療効果予測
,
ECV
,
ADC
pp.707-718
発行日 2020年8月1日
Published Date 2020/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/rp.0000001313
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CT/MRIにおける画像診断では,元来病変の存在診断や質的診断に重きがおかれていたが,近年のCT/MRIの進歩に伴い様々な付加情報が得られるようになってきた。CTでは高速化・広範囲化・高分解能化が進むことで診断に役立つ場面が増えたうえにスペクトラルCTの登場で高コントラスト画像取得や定量化も可能となり,さらに多くの情報を得ることが可能となってきた。MRIではもともと優れたコントラスト分解能により多くの情報を得ることができていたが,近年では様々な定量値を得ることも可能となってきた。これらの様々な付加情報の中に,今回の主題である予後予測・治療効果判定の推定を可能とする情報も得られることは臨床的には有用と考えられる。本稿ではその総論としてCT/MRIによる予後予測・治療効果判定を行うための主役となる定量化解析の有用性を主体に形態診断・機能診断に分けて概説していきたい。
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