特集 便秘・下痢―医師必見のUp-to-Date 2020
Overview
便秘症ガイドラインを紐解く
-問題点を中心に
中島 淳
1
,
大久保 秀則
1
,
三澤 昇
1
,
吉原 努
1
,
芦苅 圭一
1
1横浜市立大学肝胆膵消化器病学教室
キーワード:
慢性便秘症診療ガイドライン
,
上皮機能変容薬
Keyword:
慢性便秘症診療ガイドライン
,
上皮機能変容薬
pp.5-8
発行日 2020年7月1日
Published Date 2020/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika126_5
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Summary
▪「慢性便秘症診療ガイドライン2017」では,慢性便秘症は「本来体外に排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態」と定義され,その分類は症状から排便回数減少型と排便困難型に分けられる.
▪治療においては,浸透圧性下剤や上皮機能変容薬が推奨され,刺激性下剤は短期ないしは頓用使用が提案されている.しかし,ガイドライン発刊後に定義をはじめさまざまな批判が起き,アルゴリズムの欠如,薬剤選択をどうするかなど,実臨床に即した指針の提示が喫緊の課題となっている.
© Nankodo Co., Ltd., 2020