連載 リハビリテーション医療に必要な薬物治療・第8回
排便障害(便秘症)
三澤 昇
1
,
高津 智弘
1
,
吉原 努
1
,
芦苅 圭一
1
,
冬木 晶子
1
,
松浦 哲也
1
,
大久保 秀則
1
,
日暮 琢磨
1
,
中島 淳
1
Noboru Misawa
1
,
Tomohiro Takatsu
1
,
Tsutomu Yoshihara
1
,
Keiichi Ashikari
1
,
Akiko Fuyuki
1
,
Tetsuya Matsuura
1
,
Hidetoshi Okubo
1
,
Takuma Higure
1
,
Atsushi Nakajima
1
1横浜市立大学大学院医学研究科肝胆膵消化器病学教室
キーワード:
排便障害
,
便秘症
,
薬物治療
Keyword:
排便障害
,
便秘症
,
薬物治療
pp.797-799
発行日 2019年8月10日
Published Date 2019/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201726
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2016年度の国民生活基礎調査によるとわが国の便秘の有訴者数は2〜5%程度といわれ,加齢により有病率は増加する.高齢化社会を背景として,便秘症の患者数は増加しており,便秘症に対する対策は避けて通れなくなっている.また,慢性便秘症は消化器科のみならずあらゆる診療科に患者がいる疾患であり,リハビリテーション対象患者にも多くの便秘症患者がいる.そうした現状を受けて,本邦で初めてとなる「慢性便秘症診療ガイドライン2017」1)が2017年10月に発行された.また,近年新規便秘薬が続々と登場してきており,治療の状況が大きく変わってきている.
本稿ではリハビリテーションに携わる医療スタッフに必要な慢性便秘症の各種薬物治療について,慢性便秘症診療ガイドライン2017を基に新規薬剤も踏まえて解説する.
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