透析患者の消化管疾患AtoZ 各論
6.小腸・大腸,肛門 4 過敏性腸症候群
三澤 昇
1
,
高津 智弘
1
,
吉原 努
1
,
芦苅 圭一
1
,
大久保 秀則
1
,
日暮 琢磨
1
,
中島 淳
1
1横浜市立大学大学院医学研究科肝胆膵消化器病学教室
キーワード:
過敏性腸症候群(IBS)
Keyword:
過敏性腸症候群(IBS)
pp.1029-1032
発行日 2021年8月25日
Published Date 2021/8/25
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001862
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過敏性腸症候群(irritable bowel syndrome;IBS)は,腹痛とそれに関連する便通異常が慢性もしくは再発性に持続する機能性腸疾患である.2016年にRomeⅣ基準が公表され,IBSの診断基準が改定された.IBSの診断の基本は腹痛,排便頻度,便形状などについての病歴聴取であるが,通常の臨床検査,大腸検査などの消化器検査により器質的疾患を除外する必要もある.本稿では,IBSの定義,診断に至るプロセスと鑑別診断,また透析患者における注意点などについて概説する.
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